趣味の模型製作 さとさん工房 

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年末 忘備録 ④ 透明禍威獣ネロンガ  シンウルトラマンより ムービーモンスターシリーズ

これは今年の作品ではなく、去年の作品でした・・・紹介が遅くなりました

 

バンダイ ムービーモンスターシリーズから シンウルトラマンに登場しました、ネロンガです。

敵性大型生物 第7号 透明禍威獣 ネロンガ

PICにてプログラム発光出来るように改造しました

youtu.be

劇場でウルトラマンを観るのは小学生の時以来でした。多分ハヌマーン以来かも

大きなスクリーンで生まれ変わったウルトラマン、私は中々好きでした。

 

今回は冒頭の登場で心をわしづかみにしてくれたネロンガです。本当は冒頭のゴメスですでにノックアウト状態だったのですが・・・

 

バンダイのムービーモンスターシリーズのソフビを改造しました。

このソフビ、お子様がガシガシと遊ぶだけならなかなか良い出来のソフビです。

ただ、安全性の面や抜きの関係から省略された箇所、ソフビならではの間着関節になってますので、リアル志向の考え方にしますとちょっと残念な感じです。

光らせるついでに格好良くしてあげましょう!

 

もとはこんな感じです。特に顔

元の塗装もちょっと雑なんですが、何より、特徴である触覚?が・・・

口が・・・

首が・・・

とまぁいろいろ問題ありそうです。噂によると一番くじのヘッドパーツが大きさが同じで挿げ替えるといい感じになると当時話題になってました。

今回は使用していません。

まずは触覚?を切り飛ばしましょう

 

 

真鍮線を軸に触覚をエポキシパテで作っていきます。先端の角も鋭角にしていき。切り飛ばした部分も埋めていきます。口は牙のモールドでくり抜けばいいかなと思い、牙モールドにそってカットしていきました。

くり抜いて終わりにしようと思ったのですが、納得行かず、切り飛ばして口内を新造する事にしました。口内には無数の牙のような物があるので地獄の始まりです。

 

劇中では首の所が青色やオレンジに変わって発光していますので、ソフビパーツをクリアでレジン複製しています。

手足の爪を鋭角に削り、それぞれの継ぎ目のエポキシパテで埋めてます。

ただ、ソフビのまま複製するとモールドが圧倒的に足りていないので、不足部分のモールドをまずはエポキシパテにて新造してから複製しました。

口内もつくっています。

 

角も透明化しました。果たしてこの角の中に沢山のLEDが入るのか試行錯誤しています。

角も中をくり抜かないとLED仕込めませんのでくり抜いていきますが、先端までLEDが入るため、穴あけ時に失敗して3個目で何とか使えそうな角になりました。

一応光らせる事は可能になりましたが、果たして角のピロピロリレー発光が出来るかはこの段階では怪しかったです。。

 

 

発光のためにPICや、電池を仕込む台座が欲しかったのでビネット風の物を作りました。

かなり強引な方法で製作してます。

油粘土でそれらしい形を作り出して、タイトルプレートが付くところを平らにならし

台座表面は凸凹にモールドを適当に入れます。

油粘土で大まかな形が出来たら、石膏で複製型を作りました。作った台座の油粘土は石膏型から取り出し、レジンを石膏型に流しました。

台座内部スペースを作るためレジンムクだと困るのでグルグルとレジンを回して、中空になるようにしてます。その後石膏を割ってレジンの台座を取り出しました

 

思ったより、苦労してますが、これにて中空のレジンベースが完成です。

更に鉄塔っぽい瓦礫等を適当にばらまいてます。

 

首の発光用、角の発光用でかなりの数のLEDが必要ですので、コードを通してます。

断線が怖いので内部はある程度太い線を使ってますが、角に入れる部分はポリウレタン銅線を使用します。

ロボット怪獣のようです

Twitter(当時)に上げた動画です。

チップLEDを仕込むのにとても苦労しました。

 

 

劇中では首がオレンジの時は角から吸電、充電? 給電?しているようで角からボディに向かってピロピロと角が発光します。

電撃びりびり、行けピカチューのときは角がぐるりと回り 首が青くなりボディから角先端に向かってピロピロと光が流れます。

流石に角ぐるりは無理ですので・・・

仮に回してもあの形にならないんです((´;ω;`)

発光の形だけは再現するようにPICのプログラムを組んでみました。かなりのトライ&エラーでしたがそれなりになったかと思います。

 

なんとか電飾の配線を仕込めた状態です。劇中では恐竜のように尻尾は地表に着けずに

ぶんぶんと振り回して歩いてるようでしたので、このソフビでも再現しました。

配線を仕込んだボディにレジンを流し、レジンの硬化熱でボディを少しひねって、尻尾を浮かせている態勢で固めました。失敗が許されない作業でとても緊張しました。

 

ベースの塗装です。ほぼグレーです。タイトルはいろいろとテスト中です。

 

ネロンガ本体もまずはラッカー系で大まかな色付けです。

レインボーの下地からラッカー叩いてCGの微妙なまだら感が出ればと思いやってます。

効果あったのかな

 

ある程度色がのったら、ファレホで描き込みをしていきます。ここからの作業でかなり仕上げに差がでます。なるべく時間をかけました。

 

塗装の最中も光らせて雰囲気を確かめてます。

ウロコ上のモールドが消えてる部分があるので、実はファレホで描き込んだりもしてます。 レジン台座のしたにジグソーで切り出して、トリマーで縁取りした台座を置いてみました。豪華になりました。

もうちょっとです。

 

いよいよ完成です。

完成は動画でどうぞ、Twitterに載せた動画です。

 

完成後、秋葉原ボークスHSさんのVKMコンに出展したり、ボークス宇都宮で展示して頂いたり、初の展示会Carat2に展示させていただき沢山の方に観て頂きました。

ピロピロやると皆様喜んでくれますので、嬉しかったです。

 

秋葉原のVKMコンでは何も受賞出来ませんでしたが、例によって店長さんが熱いブログで紹介してくださいました

 

コンテスト会場では消灯状態で展示して頂きましたが、スイッチ入れて楽しんでくださったようです

 

まぁ、展示会やその他もろもろの後、角をぶつけて破損、

再びLEDを再構築するという悲劇に見舞われたりしたのですが、現在は無事に修復され何とか生き延びています。

また、展示会とかに持って行ってみます。

ありがとうございました。