この写真のこの本は我が家にあるとても大切な本です。私の物ではありません・・・
正確には、今は亡き兄からの大切な形見なのです。
この本には皆様、色々な思い出があると思いますが、今日は、私の思い出話を語ろうと思います。
長くなると思いますので興味のない方はスルーされた方がいいと思います。
実は私、子供の頃からプラモデルを作っていたわけではないんです。
作っていたのは私の二つ年上の兄でして・・・実は作れなかったのです（笑）
ガンプラブームは私が小学3、4年位の頃から始まったと思います。もちろん友達も皆、ガンプラ、ガンプラと騒いでいました。ただし、小学生低学年の我々にはあのキットを作例のように塗装して、かっこ良く完成させる事は出来ませんでした。アオシマ合体マシンとかの方が合ってました（笑）
私の兄はとてもプラモデルを作るのが上手でした。綺麗に色を塗って、改造したり・・それはもう、憧れの兄でした。一緒に模型店に並んで、ガンプラを買ってくるんですが・・・もちろん、全部、兄に作ってもらいます。遊ぶのが専門で、たまに関節を折っちゃったり、破損したりして・・・こっそり元に戻して置いて・・・・もちろん後で見つかって怒られるんですが・・・（笑）
友達がくれば、自分が作ったかのように見せて自慢します（いやな子供ですね～）。友達もみんな目をキラキラさせてその作品を見ています。考えてみたら、私、ガンプラ旧キットってほとんど完成させた事ないかも・・・
当時を知ってる方はわかると思いますが・・・ガンプラブーム凄かったですね。模型店に朝から並んだり、学校帰りに偵察に行って、お目当てがあると、箱を後ろの方に隠したり・・・お店も変なキットと抱き合わせて在庫一掃作戦をやったり・・・コンテストが開かれたり・・・とても楽しい思い出が一杯ですね。 模型店は駄菓子屋にならぶ子供のたまり場でした。
そんな模型店も現在はもうほとんどがつぶれてしまって・・・・悲しい限りです。
さて、話がそれましたが、私のホビージャパンとの出会いは、丁度その頃です。従兄弟のお兄さんにもらった81年号だったと思います。もちろん実家には保管されています。ザクが表紙のとメタルフィギュア
特集の2冊でした。
私は、兄と二人、兄弟そろって衝撃を受けました。こんな世界があるんだ！！！多分これが人生を狂わせた瞬間です（笑）
その後、兄がホビージャパンを毎月買うようになりまして・・・私は借りて読んでいました（文字が多かったので見ていただけ）。現在の私の原点はここでしょうね。、色々な技術を吸収していきました。怪獣造型やガレージキットを知ったのもこの本です。速水氏の怪獣軍団とか・・・
もちろんHOW To～も兄が買ってきました。これもまた衝撃的な本でした。何度も何度も繰り返し見ました。寝る前に必ずとか・・・自分で作れないのに・・・（笑
複製のやり方もこの本で知りました。ザクの頭複製してましたよね。当時、こんなの複製して何になるんだ？？？と思ってましたが（笑）
06Rタイプやジムキャノンもこれがお初で、衝撃！！
後から知ったのですが、MAX渡辺さん、ヤマタクさんの記事・・・見所満載です。
さて、小学生の私が毎日見ていたという事はもちろん扱いも雑で・・・・
一度、本に飲み物こぼしちゃったんですよ・・・忘れもしない川口氏の砂漠のジオラマのページです。
そりゃ～、兄にこっぴどく怒られましたね～。
私が自分でプラモデルを作り出すのは、小学5，6年生の頃からです。中学になって粘土造型も始めます。
しかし、全然兄には追いつけません。地元のコンテストでも兄は上位入賞、私は変てこな賞ばかり・・・
結局ず～っと、兄は追いつけませんでしたね～。
いつしか大人になるにつれて・・・・・
2人とも模型から離れていきました・・・・・
そして、兄は亡くなります。
その後.....
私が本格的に模型に復帰するのはMGシリーズが出てからです。
MGザクを完成させ、仏前に飾りました。とても懐かしい感じがしました・・・・
そして、96年に自分で作ったクール星人が憧れだったホビージャパン誌、読者のページに掲載され・・・
兄に報告したました。「載ったよ、凄いでしょ！」って・・・（笑）
この2冊はそんな兄が残してくれたとても大切な本なんです。復刻版もきっと買うでしょう。
当時を知る人も知らない人も、是非。
最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
最大の長文になってしまいました。
昔のガンプラ作ってみようかな・・・・・。
