趣味の模型製作 さとさん工房 

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ルパン三世 カリオストロの城 「追跡」 グンゼ産業さん

古のキットです。グンゼさんから発売されていたルパン三世のシリーズから「追跡」を製作させて頂きました。

発売当初、30年近く前でしょうか、「旅立ち」を購入しました。

この時期、模型作りから離れていて全く歯が立たず・・・

挫折してます。。。(´;ω;`)

その後10年位前に同シリーズ「襲撃」に挑戦。。この後の画像でもちらりと出てきますが・・・挫折してます。。。

 

今回3度目の正直になるのか?今の自分なら出来るのか?挑戦させて頂きました。

 

結果です。

なんとかなりましたよぉぉぉぉ~

 

メッチャがんばりました・・・ぜぇぜぇ・・はぁはぁ

 

ホント、無事完成してかなり安心しています、と同時に脱力で魂抜けてます。。

 

こだわった製作箇所多数ありますので、記録用とこれから挑戦される方のために書き記します

 

当初挫折していた「襲撃」も同時に製作しようと企てまして一緒に作業してます。。

 

まずはレジン製のフィギュアから。左が今回完成した「追跡」の物、右が挫折放置中の

「襲撃」の物です。

右の物は右腕紛失していたので自作してます。フィギュアの出来としてはいい感じなのですが、いかんせん顔が似てないような・・・

左が今回の「追跡」右が「襲撃」キットの顔にシャーペンで描いただけです。

「襲撃」の方が似てるかな。

「追跡」はちょっと改造が必要ですかね。

 

1/24スケールです。各部削り、口は完全に削り落としました。

少しイメージに近づいて来た気がします。

「襲撃」はノーマルのままです。

 

全てのフィギュアです。「襲撃」には影が2体付属してますので沢山いますね。。

次元は両方のキットとも大変良く似ています。

 

 

ここまで作って来て、ようやく気が付きます。

「これ2つのキット作るの無理だわ・・・」

 

あまりにも作業量が多すぎました

今回は「追跡」に集中するため「襲撃」は再びお蔵入りになりました。いつか今回のノウハウが生きて完成する日が来ることを願います。

 

 

このキットの最大の難点かと思われるフイアットの座席です。

何故かというと、キットの座席は全てペラペラのゴム製なんです・・・

フロントの二つはエポキシパテにてペラペラのゴムを簡易複製しました。

削り込んで椅子らしくして行きました。

後部座席のシートは基礎をプラ板で自作してエポキシパテを盛ってモールドを彫り込んで行きます。

 

説明書に運転席のパネルはカットしろなどどと容赦ない事が記載されていましたので

ルパンの足元のパネルをカットしてます。が・・・結果的にルパンの座席をギリギリまで後ろに下げたため、ここはカットしなくてもルパンは車内に収まると思います。

 

次元のボディを作っている時にやってしまいました。マグナムの銃身のレジンがよれよれに歪んでいたので、直そうとぐりぐりやってたら・・・・

ポロリ。。。

折れて取れました・・・・

まぁ銃口も穴開いてませんでしたし、貧弱でしたので真鍮パイプに変換しましたが、

ホントちいさいので銃口周りの装飾に大変苦労しました。

次元のたなびくスーツもだいぶ肉厚なのでギリギリまで薄く削ってます。

 

 

ルパンに戻ります。

 

実際のフィアットも動画等で確認するとかなり小さいようで、キットでもルパンはぎゅうぎゅうになります。

さらに椅子を自作したり、後部座席に荷物も載せる予定ですので

この段階ではしっかりとボディと合体させる事が出来るのか不安でした。

 

 

「何だこのスペア丸坊主だよ・・・」

 

と劇中でも言ってますように、左後部のタイヤは削って丸ボーズにしてあります。

後部座席に乗せる大量の荷物も製作し始めてます。

 

小物づくりです。木箱、バケツ、カップうどん 毛布、 缶詰、ワイン 薬缶等

全てパテとプラ板やプラ棒から作っています。

ダッシュボードの灰皿部も開口し灰皿の蓋もつけてます。毛布はティッシュを丸めて木工用ボンドで固めた物を使ってます。

ルパンの顔も少しだけパテ盛りして整形してます。

 

 

残念ながらこのキットではドアの内張り等のモールドは一切ありませんので、自作してみました。

実車だと小窓を開けるレバーも付いているようですが、それっぽく見えるようにシンプルにしてます。

ボンネットのセンターの凸モールドは実車をしっかりと再現しています。

劇中ではこのラインが描かれてる場面もあるのですが、ほとんどの場合、作画の関係でオミットされているようです。

今回はアニメに出てきたキャラクターとしての車という事でフロントの凸モールドを削り落としてアニメっぽくしてます。

そして、アニメでは重要な演出になってる、謎のブースト発動のレバーも作りました。

ダッシュボードの下の助手席のグローブボックスも劇中で本が入っている事が確認出来ますので、それっぽく自作しました。

 

劇中で気になって仕方がない灰皿です。

ルパンも次元も喫煙者でかなりの量のシケモクが詰まったままになってます。

私も20代まではタバコ吸ってましたが、灰皿がこんなになっちゃうのは良く分かります・・・

レバーはこんな感じで取り付けています。

 

 

ちなみにタバコ一本は0.5mm以下の太さで長さは2mm弱です。大量に作りました。

 

エンジン部は一体成型になって立体感が乏しいので、余計な部分に穴を開けて落としています。

シャーシの塗装と椅子等を塗っていろいろと配置を確認してます。

 

 

エンジンを塗り分けてみました。コードを追加したらそれっぽく見えますね。

うどんのパッケージとシーフードはフォトショップで自作しました。

缶詰のほうは劇中の物を参考にフォトショで絵を描いています。。。

が・・・この後箱詰めしたら缶詰は全く見えなくなってしまいました・・・(´;ω;`)

 

ルパンのグリーンのジャケットの色の調色ですが、かなり悩んで作りました。

多分もう一度同じ色で塗れと言われても出来ないかも・・・

青さがのこりつつ鮮やかなグリーンのような・・・

何とも素敵な色をしてますよね。

観る媒体によってもイメージ異なると思いますのでかなり悩んだところです。

 

 

バンパーやライトの類はキットではメッキ処理されてますが、アニメ調にするため漂白剤で全て落としてます。元々透明のパーツでした。

塗装しているうどんもちょっと写ってますね。

赤いきつね風に塗ってます。

完成した小物類、箱は載せてみたら大きすぎていたので一度バラして小さくしました。

 

 

ボディのプラスチックは結構硬く、パーティングラインが結構残ってますので丁寧に磨いていきました。

内装を貼り付けたり、小物を置いてみたりしてボディと無事合体出来るのかチェックをしてます。

 

このキットの一番難しい所はここでした。

次元はトップから上半身出しています、次元を先に接着して組み立ててしまうと次元を組み込めなくなってしまうんです。

説明書にも次元は最終的にボディをのせてからボディ内の下半身と上半身を接着する。。。

という恐ろしい事がさらりと書いてあります。

簡単そうに思えますが、ちょっとずれれば入りきれなくなりますし、次元の姿勢も不自然になってしまうという恐ろしい事態が。。。

 

 

しかも次元の左足はルパンの座っているシートの上に置くという・・

そんなスペースあるんかいな・・・って感じで大変です。

 

ですので何度も何度もシートの位置を調整しまして、ボディとシャーシの合いのチェックもしまくりました。

結果、少しルパンのシートを後ろに下げる事で何とかなりました、これによりルパンの右手のシフトレバーの角度等を調整してます。

最終的にはルパンの足元のパネルはカットしなくても良かったという結果でした。

ある程度仮組みが出来て先へ進めそうなのでボディとフィギュアを塗り始めました。

ボディはここから更に退色した感じにしようと思ってます。

もちろん次元のボディは置いているだけです。

エンジンの組み込み。ここはすんなりとぴったり収まりました。

マフラーは図太い物を自作して迫力を出しています。

 

各部細かい所を塗装中です。

フロントガラス、後部座席の縁はゴムっぽい感じです。

運転席助手席の窓の縁は金属っぽい感じにしました。

 

内張りはボディ色ではなく劇中の雰囲気で茶色っぽく塗ってます。

画像ではよく確認出来ませんがフロントのフィアットのエンブレムが小さいですがしっかりとFIATの文字が刻まれ、塗ると浮き出してリアルになります。

 

 

ここからが完成するとほぼ見えなくなるこだわり箇所です。

 

この段階でしか確認出来ませんでしたので今となってはかなり貴重な画像になってしまいました。

 

シケモクとグローブボックスの本

人生で一度は引いてみたいカッコいいレバー!!

 

うどんは食べてるシーンできつねのパッケージもありましたので2種類あります。

毛布は最終的にはこのうどんの箱の上に載せます。箱の中にはうどんが5個

綺麗にパッケージを作って塗った意味が無くなりました。ほとんど見えないんです・・

 

 

次元の足の置き場見てくださいませ・・・かかとしかのってないんですよ・・・

右足は真鍮線を通してボディまで貫通させて安定させました。

 

次元はカーチェイスの前のシーンで

「怖いね~怖いから俺、寝る・・」

と言ってシート倒して眠りつくのですが、その後、起こされパンク修理してます

 

シート直してる暇が無かったのでは・・・と若干傾けています。

ルパンはあの派手なカーチェイスをするためしっかりとシート立ててあります。まぁ、前のめりになってるので意味ないですけどね・・

 

 

ルパンの顔です。

キットの物とはだいぶ変わったと思っています。口は開いて歯を食いしばってる感じです。

ルパンもシート貫通してシャーシまで真鍮線でしっかりと固定してます。

 

劇中では運転席の窓は開いているようでしたのでキットのガラスを一部カットしました。

透明プラスチックもかなり分厚くちょっと歪んでいるような感じでしたので、コンパウンドでガシガシと磨いていきましたら、だいぶフラットな感じになりました。

 

綺麗に塗った車も汚していきます。

灰皿の事や、丸坊主のスペアの事を考えますと、きっとルパン達は車の見た目はあまり気にしてないんだろうと、結構ぼろい感じにしていきました。

退色した感じや、雨で汚れた落ちない汚れみたいな感じを入れていきました。

 

 

 

 

まだ ボディは固定していないですが、自分で言うのもなんですがあまりにも格好良くて・・・・

 

この段階で感涙ものでした・・・😭

綱渡りで作ってきたキットが何とかなりそうとやっと思えた瞬間です。

 

思っていたより小さくてかわいいですね。

 

喜びのあまり、簡単なビネットにしようと思っていた物が・・・

 

ああ。。。これはもうジオラマかな。。。

になってしまいました。

 

崖を作ってます。印象的なシーンですからね~

 

スタイロフォームの積層から崖を作り、ファンドで表面作り、木粉なんかふりまいたりして崖っぽくしていきました。道路はしっかりと整備されたアスファルトには見えませんでしたので、プラ板をカットして組み合わせ、表面を荒らしています。

 

道路は角度を付けて坂にしています。正面側が高くなっています。

そして道路を若干カーブ外側に向かってバンクさせてます。

この状態で逆バンクだとみんなイってしまいますからね・・・・

 

これにより、フィアットを置くと箱絵のイラストのように若干左側のタイヤが浮くようになります。フロントタイヤも若干曲げてます。

 

スピード感とGが掛かってる臨場感の効果が得られたと思います。

 

 

そしてついに

グンゼ産業さん 古の名キット

ルパン三世 カリオストロの城 「追跡」

完成でございます。

画像を楽しんで下さいませ~

 

 

全体像はこんな感じです。フィアットは固定してませんのでいろいろと遊べます。

向かって右側はガードレールがあるはずですが見栄えを考慮してオミットしました。

横からみますとこれだけ角度がついてます。

 

後ろはこんな感じです。

お気に入りの一枚、次元はシケモクくわえてます。

真鍮パイプのマグナムうまくいって良かった

 

うひゃ~速そうですね~

 

 

 

 

 

作った小物や、内装等は完成するとほとんど見えませんがやって良かったです。

 

 

Twitterでも皆さま、沢山のお言葉頂きましてうれしい限りです。

皆さんルパン好きなんだなぁ~って改めまして思いました。

 

 

とても手強いキットでしたが、3度目の正直なりました。

 

もう再販は出来ないキットかと思いますが、持っている方、手に入れられる方は是非

作ってみて下さいませ。少しでも参考になれればと思います。

 

長々とありがとうございました。

いつか「襲撃」も・・・