趣味の模型製作 さとさん工房 

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ウルトラマンBタイプ 復活への道 その4 レジン注入 ここ重要です

まずまず順調に進んでいます、ウルトラマン製作ですが現在は両腕も接着して、ペーパー掛け作業に入ってます。
今日は、ソフビモデルの必須工作、詰め物のお話です。
 
何故、ソフビには詰め物が必要なのか・・・
温度よる歪みです。ソフビは熱で変形します。子供の頃遊んだソフビ人形を思い出して下さい。だれもがお風呂場で遊んだ事があるのでは・・・お湯の熱で柔らかくなりますよね。
 
ソフビは熱に弱いので、夏場の室内の温度でも充分に変形してしまいます。歪みで自立不能になったり、曲がったりへこんだりと完成後にいろいろなことが経年変化で出てしまいます。美しい姿を保つ為には、中に詰め物をするのは必須工作です。
とくに加重が掛かっているところは絶対です。
 
詰め物には石膏、レジン、発泡ウレタンなどがありますが、私は物によって使い分けてます。
一番使うのはレジンです。硬化時間が速いですし、強度もあります。若干、値ははりますが、安心して使えます。
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道具です。
私は体質で、硬化前のレジンに直接触れると必ず皮膚がかぶれますので、絶対にゴム手袋、夏場でも長袖、と装備はしっかりしないと大変な事になります。これは体質だそうで、全くなんとも無い人もいるそうです。
臭いし、有毒ガスもすごいので、換気もしっかりと、さらに防毒マスクも使ってます。
秤がありますが、レジンは意外と混合比がアバウトでも固まってくれるので、使わない事が多いです。紙コップ一つで済ませちゃう事もあります(笑)
 
それではウルトラマンの下半身にレジンを流して行きますが、うえから一気にどぼどぼどと・・・・・・・をやってしまうと多分、失敗して取り返しがつかなくなります。
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ウルトラマン下半身のパーツです。レジンだけでも充分変形防止にはなりますが、
今回は更に強度UPをめざして芯となる骨組みを中に仕込んでみます。真鍮線と木材です。足首接合部分に真鍮線のはいる穴をあけました。
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こんな感じで真鍮線を埋め込みました。さらにここから足首の方にレジンが流れるようにジョイント部分の各部に穴を開けております。
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さらに太い木材で完全補強です。これは後にレジン漬けになます
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先に、レジンが流れ難い足首つま先部分にレジンを流しておきました。全部にながしてしまうと接合できなくなりますので。
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接着しました。足首の塊は油粘土です。これからレジンを流すので、つなぎ目からレジンが流れ出ないようにするための工作です。
足の接地も写真ではいい感じに見えますが、まだ若干ぐらぐらします。
ここはレジンを流しながらぴたりと接地するように修正して行きます。
 
準備が出来ましたらやっとレジンを流す事が出来ます。
レジンは硬化時に発熱するのでその熱でソフビが歪んでしまう事があります。
なので大量に一度のレジンを流すのはとても危険です。
 
今回は下半身パーツだけで5回に分けて少しづつレジンを流しました。
時間の掛かる作業です。その熱を利用して、しっかりとソウル部分が地面に接地するように修正しながら、レジンが固まったら次を流して・・と繰り返して作業して行きます。
 
今回長くなりましたが、簡単そうに見えてとてもシビアなところがこの作業なのでは・・・と思います。
 
レジンは取り扱い要注意です。今回、何とか無事に詰め物作業終了しております。
 
では次回はスジ彫りをしてみる、
でお会いしましょう。