模型作りにはあまり適してない梅雨時期がやってまいりました。湿気との戦いですね~。
この品はブログお友達のパットマンXさんに制作のご依頼をいただいたものです。
http://blogs.yahoo.co.jp/fdbnr3483/34198866.html パットマンXさんのところの記事でございます。
オークションで入手された完成品ということでしたが、しかし、経年変化で塗装にべたつきが出てしまったとの事でございまして、リペイント、および電飾改造が出来たら、ということでご依頼承りました。
確かに我が家に届いたとき梱包材のプチプチにまで赤色が付着してしまう位、べたべたになっておりました。
届いたときのウルトラマンです。↓
グラデーションがついて格好良いのですが、よくみてみますと、既成の塗装済み完成品にアクリル水性塗料、もしくはエナメル系の塗料で重ね塗りされていただけの物のようでした。
触ると指紋がついてしまうくらい赤色がてかてかのべたべたになっております。
また電飾改造との事でございましたが、分解してみたところ下半身はレジンがしっかりと充填されておりまして、果たして電飾は可能なのかという状態でございました。
まずは塗装の剥離から初めまして、各パーツをいったんバラバラにしました。
そういえば以前同社のBタイプをレストアしたなぁなどと思いつつ作業を進めていきました。
ばらしてみて下半身をのぞいてみるとしっかりとレジンが詰まっております。いくらドリリングしても足は曲がってますし、足先までは配線の通り道が出来ません・・・・
ということで、外科手術を施しました、足を赤色ラインのところで切り刻みことにしました。
ひええええええ、
切り刻んでる状態です。
←本当にダイジョブなのかさとさん工房・・・
ってな感じの状態です。
流石にご依頼品、ましては貴重な品でございますので、この段階で結構ひやひやでございます。
この後、縫い合わせて、きれいにならしていきます。まるで外科手術のようでございます。
時間はかかりましたが、無事に配線を通すことが出来まして、電飾改造が成功いたしました。
一度バラバラにして組み立てなおし、各部接合部処理、下地サフ処理、カラータイマー部、目玉レジン換装、電飾改造、カラータイマー赤点滅、青発光 再塗装で完成でございます。
塗装は最初のオークションで手に入れたときの状態が気に入っているとの事でして、なるべくその状態に近づけるように。グラデを強めにいれています。
赤色は点滅いたします。
ラバーの質感を出せるようがんばりました。
造形は最高の出来栄えです。あの頃のウルトラマンがしっかりと造形されていると思います。前かがみな姿勢もすばらしいです。
暗闇でもびかーん!!↑
台座プレートをつけまして、無事レストア完了いたしました。外科手術のあとも全くわからなくなり安心しております。。
40cmサイズですのでその存在感もすごいです。同社Cタイプ、Bタイプは今まで制作したことがございましたが、Aタイプは初めてでございました。
このたびは貴重なキットの制作機会がいただけまして感謝いたしております。
ご依頼ありがとうございました。